保険証のヒミツ。見ただけで、だいたいどんな人かわかります。
みなさん、自分の保険証をじっくりと見たことがありますか??ちなみに「保険証」は略称で、正式には「健康保険被保険者証」といいます。言いにくいので保険証と言っているわけです。
保険証はこんな感じのものですね。
ちなみにこれは水色の保険証になります。みなさんの保険証は何色でしょう??見てみてください。
医療機関を受診する際に何気なく受付で出す保険証には、実はいろいろな決まり事やヒミツがあります。今日からそのことを少しずつご紹介したいと思います。(医療事務を目指すなら、算定方法を学ぶ前にまず保険の知識が必要ですよ!!)
まず、日本ではすべての人が医療保険に加入しましょうという決まりがあります。これは昭和36年に導入された国民皆保険制度というものです。ですから、基本的に(保険料を滞納したり手続きを怠っていなければ)どんな人でも保険証を持っているのです。
では、具体的に保険証について勉強していきましょう。
<保険証の種類>
大きく分けて3つあります。
1.社会保険(社保)
3.後期高齢者医療(後期)
※公費負担医療(公費)、労働者災害保険(労災)、自賠責保険(自賠)、県単医療(県単)については別に解説します。
保険証内の「保険者番号」を見ることで、「社保」「国保」「後期」のどれに加入しているかがわかります。
保険者番号とは、赤く丸をつけてあるところです。
「01」で始まっていますよね。これは「法別番号」と呼ばれるものです。(ちなみに「15」は「都道府県番号」です。)
「法別番号」はいくつか種類があり、その番号によって大企業に勤めているのか、学校の先生なのか、などがわかります。(詳しくは次回からアップしていきます)
また、この保険証の見本でいうと一番上の真ん中に書いてある「本人(被保険者)」ということから、この人は会社に雇用されている人(働いている本人)ということがわかります。
働いていない人(専業主婦で旦那さんの扶養になっている人や子供など)は「本人(被保険者)」ではなく「家族(被扶養者)」と表示されています。
ですから、20歳くらいの人で保険証が「家族」だと大学生かな?とか想像できるわけです。
どうでしょう。知らなかった方は「へ~」と感じたのではないでしょうか!(^^)!
このページで重要なのは
①日本は「国民皆保険制度」により、すべての人が医療保険に加入している
②「保険者番号(法別番号)」により加入保険の種類がわかる
③「本人(被保険者)」と「家族(被扶養者)」の区別ができる
ですよ~!!
次回は「社保」について勉強しましょう☆
医療事務、取得すべき資格。
医療事務の資格って、実はとても種類が多いのです。似たような名前でも、協会名が違ったり、級があったり。多すぎて、結局どれを受ければいいの?となってしまいますよね。
そこでまず、目指すべき資格を厳選したいと思います。必要な検定だけ受ければいいんです。なぜかというと・・・医療事務の検定の内容はほとんど似ているので、いくつも受ける必要はないのです。
まず1つめ。
技能認定振興協会の「医療事務管理士(医科)」です。知名度もそこそこですし、多くの学校で受験させています。ユーキャンでとれるのも、この資格です。
◎合格率/50~60%
◎内容/実技(外来、入院1枚ずつ、点検)
◎時間/実技3時間、学科1時間
◎日程/奇数月の第4土曜(年に6回あります)
◎合格ライン/実技(各50%以上で外来・入院・点検の合計平均が70%以上)
学科(70点以上)
2つ目。
日本医療保険事務協会の「診療報酬請求事務能力認定試験」です。数ある医療事務資格の中で最難関と言われています。現役の医療事務員さんでも不合格となってしまうことがあります。
◎合格率/30%前後
◎内容/実技(外来、入院1枚ずつ)
学科(医療保険の知識など)5択20問
◎時間/実技学科合わせて3時間
◎日程/7月と12月の年2回
◎合格ライン/実技(75点以上)
学科(60点以上)
※合格ラインは問題により変動あり
医療事務を目指すなら、診療報酬は絶対に合格したい試験です。しかし、合格率が30%前後ということで、かなり難しいです。ですから、医療事務の勉強を始めて一発目に診療報酬を受けることはやめてください。絶対に挫折します。
まずは医療事務管理士を受験し、次に診療報酬を受けるというようにステップアップしてください。
ちなみに、通学で勉強しても診療報酬の合格率はクラスで70%程です。医療事務管理士は100%合格しますから安心してください。基礎学力の問題ではありません。
上に書いた医療事務の資格は試験の際にテキスト等の持ち込みが可能となっていますので、いかに自分のテキストを見やすく探しやすくするかがポイントです。何回も言いますが、基礎学力は気にしないでください。
大事なのは「やる気」と「あきらめない気持ち」。
コツさえつかめば、おもしろいほどスラスラ解けます。
受ける資格が定まったら、いざ勉強開始です!!
用意するものは電卓とマーカーペンとシャーペン、消しゴム、ノートです。問題を解き始める前に医療保険等について学びましょう。
どうしても買わなきゃいけないテキストもありますが、それはまた紹介します。
次回は医療保険から入っていきます☆
医療事務の資格は独学でも取得できる!
はじめまして。私は現在専門学校で医療事務を教えています。過去に整形外科で5年勤務、途中で結婚・出産を経験し、現在2人目を妊娠中です。
私自身、「医療事務の資格をとっておけば、結婚、出産、引っ越しなど転機があっても転職に困らないだろう」と思って勉強しました。
実際、医療事務員さんは子育てママが多いです。私が以前勤めていたところも、今現在担当している生徒さんの就職先でもそうです。
「子育て中でも資格を取って再就職に生かしたい」と考えている方を応援したいと思い、今回このブログを立ち上げました。(もちろん子育て中の方に限っているわけではありません。あくまで私自身が近い存在であるので子育て中の仕事について気持ちに寄り添えるのではないかと感じたからです。)
通学してみっちり勉強するのもいいですが、子育て中だと難しいですよね。
このブログでは「取得すべき資格の種類」「具体的な必要知識」などを細かく記していこうと考えています。そして、このブログを参考に勉強していただき、独学で資格取得ができるくらいの知識を提供できれば、と思っています。
学校に行きたいけど、学費が・・・という方にもぜひ見ていただき参考にしていただければ幸いです。
では、初回はこのへんにして。次回は資格の種類について説明する予定です。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます☆